第1回 超ミニ盆栽鉢同好会web展示会
6月10日より始まった超ミニ盆栽鉢同好会のweb展示会。
なんでもかんでもいつもギリギリで生きて来た私は、ここでもギリギリ。
締め切り日に画像を撮って、そのままみさきさんへ送りましたよ。
締め切りの日になって何を撮ろうか棚をうろうろし始め、丁度、根っこをおいしくいただいたあと芽を挿しておいた大根がツボミをつけていたので、「盆栽の部」は大根を主木(草?)にしようと決めました。
屋久島の大根ではなく笑、普通のスーパーで売っている大根です。
葉をむしった後再び生えて来た小さな芽の部分をナイフで切り取って挿しました。
大根のくせに細根を出しています。
鉢土にコケを貼ろうかと思いましたが、大根と言えば畑。
畑にコケはおかしかろうということで、根を少し出した株元にチョロっと雑草のイメージくらいにコケをまく程度にとどめておきました。
主木が決まったら次は添え。
添えの樹を、モミジなど、いくつか試してみたんですけれど、なんだか雰囲気が違ってしまうのを感じました。
それに見合った樹がなかったようです。
今回は画像での展示ということで、盆栽の腕も写真の腕も機材もない私はちょっと困っていたのです。
考えた結果、とにかく、数はとことん少なく省いて見てもらう。
あとはキャッチーさで勝負!
そう考えたら、大根というだけで農村の景色は出ますし、ツボミがついていたら季節も出るし、無理に添えの樹はいらないかな?と。
でもやっぱり大根だけじゃ不親切かと、村外れのお地蔵さんのイメージで添配を添えてみました。
地板も、濃い色の地板だとちょっとかしこまった印象になってしまうので、ひなびた景色を強調するように、白木の地板で素朴な雰囲気を狙ってみました。
ネクタイ姿ではなく、開襟シャツ的な・・・笑?
そんなこんなで今回の展示になったわけです。
ちなみにこの大根、画像を送った後すぐに、ぐんぐんと茎を伸ばして開花したのですが、花はこんな感じで白にうっすら紫色でした。
おそらく全国でみてもweb上の盆栽展示会というのは初めての試みなのではないかと思いますが、画像で見ていただくという性質上、実際の展示会とはちょっと違った見せ方が楽しくなるコツのようですし、腕の見せ所でもあるようですね。
カフェマリアさんの展示は、緩く弧を描いた樹の枝?の上でバラが向かい合っている様が、バラのトンネルを思わせ、そのバラのトンネルを抜けた先には秘密の園が・・・とイメージさせる素敵な展示で、さすがマリアさんだと感動しました。
たった2つの鉢でそうイメージさせてしまうところが格好いいです。
壱興さんの展示も素敵でした。
大きな鉢と小さな鉢が写って、もう、脳みその、大小の比較をつかさどる部分(笑?)が完全に狂いました。
小さなものを見せるのに大きなものを使うという、そのアイデアが、しかも大鉢ときたものですから、これは壱興さんにしかできない世界ですね。
私が一時期、ブログで使うために、大きな10円玉のおもちゃがないものかと近所を探っていたことが、なんとも子供じみて、恥ずかしくなりました。
また、bonさんの展示は、白昼夢のようなまどろみ感がとても詩的で、
「あれ?ベランダ使えないから樹はないはずでしょ?」
という突っ込みを忘れてしまうほど感動しました。
ゾウの鉢の角度も良いところをついていますし、鉢の質感と、光と影の表情が、想像を膨らませてくれます。
アケビの葉がプロベラのように動き出しそうで、もはや、シュールレアリスム・・・眠っているのはゾウなのか、私が眠っているゾウの夢を見ているのか、そんな幻想的な世界を感じました。
本当、皆さん素敵な展示でした。
こんな場ですみませんが、みさきさん、こはるさん、ありがとうございました。
お疲れ様でした。
ちなみに私は自作鉢部門にも出展し、盆栽の方が「大根」という小市民的な素朴な印象のものを使っているので、鉢の方では悪趣味なお金持ち感を連想させる「万札」を使うことによって、対を成してみました。
誰だって持っているものなのに、たった1枚万札を加えることで、なんともまあ、いやらしい印象になるのは何故でしょうか。
更にその裏には、商業主義的盆栽界への批判が込められていま・・・せんよ笑。
まだ展示会をご覧になっていない方は、宿題を済ませてから、GO!!
超ミニ盆栽鉢同好会→http://32bonsai.web.fc2.com/