吉田バラの根伏素材
先日の吉田バラを去年ビニールポットから植え替えた際に切った根を根伏せしておいたら、1年で5、6本の幹が立って、根元がかなり立派になっていました。
根元がもう良い感じなので、立ち上がった幹を今回1本に絞って剪定し、植え替えておきました。
このふざけた鉢は自分のもの。
貫入でなくて結晶です。
樹が古くなる頃に鉢も古くなっていてくれたらそれでいいです。
この釉が古くなったらどうなるか。
放置プレイのヤマコウバシ
いつのことだか忘れてしまいましたが、いつか、どこかで、ヤマコウバシの真っ直ぐ苗を買ったのですが、欲しかったには欲しかったヤマコウバシではありますが、なにぶん真っ直ぐだったために、挿すなり取るなりして初めてスタート地点・・・その後、時期を逃したり、面倒臭がったりで、結局放置しっ放しでした。
大きさが邪魔で、いつの間にか棚を追われたこのヤマコウバシ、置き場は大きな実生キンカンの鉢植えの植木鉢の上。
去年の夏あたりは大きな実生キンカンの鉢の上で、何度も鉢がカラッカラになりながら生きていました。
ヤマコウバシも、
「さすがにこのままじゃ殺される・・・」
とでも感じたのでしょう、根を底穴から伸ばし、キンカンの植わる大きな鉢にもぐりこませていました。
強風の日に、
「よくこの鉢は落ちないなぁ・・・」
と感心したことが以前ありますが、そういう仕掛けだったのね。
さて、そんなヤマコウバシの鉢が先日ふと目に入り、最近棚の整理を意識し続けている私は、この樹どうしようかと手を伸ばしました。
あ、根が下の大きなキンカンの鉢に入り込んだままでしたので持ち上がりませんでしたけど。
知っていたけど忘れていて、イラッ!!
「整理、整理・・・」
自分を恥じながら、もぐりこんだ根をハサミで切って、改めてじっくり観察してみました。
こんな風に、このヤマコウバシは横にぐっと倒して植えられていたのですが、よく見ると根元に上向きの芽吹きがありました。
大きな芽がひとつと、もしかしたら芽吹きそうな小さなものが2つ。
これはこれは!と、即植え替え始めたわけで、だから既に写真では身ぐるみはがされているのです。
この樹にはこれから筏吹きを目指していただきます。
別の鉢に、根を良くするために深めに植えこんで、上の方を飛ばして足元の芽に力が行くように祈りを捧げました。
これで根元から何本かの芽がちゃんと吹いてくれたら万歳です。
この鉢、昔展示会で会員さんの即売で買った素材が入っていたのを抜いた、陶翠マークの鉢なのですが、この形、奥行きが極端になく、深さはしっかりある楕円、いわゆる様式バスタブ型?鉢ってどうやって使うものなのか疑問でした。
でも、今回それがわかりました。
筏吹きを作るのにぴったりな形です笑。
いやいや、それにしても「放っぽっとく」ってすごい技だなぁ。
これだから棚の整理が必要になってしまう。
しかし、時には放置してみるものだなぁ。
手に取ることもなかった樹が、とても気になる樹に変わってしまいました。