HAPPINESS IS A NANBAN
ちょっと訳ありで、普段よりも大きめの南蛮風皿鉢を数枚作りました。
大きさは、縁の直径で6~7センチ程の間で、大小、多少の幅をもっていくつか作っています。
2~3センチ程の小さい鉢だと焼いてもたいして縮みませんが、これくらいの大きさだと、多少縮みも大きくなるのでしょうね。
勘でではありますが、予定の大きさより少し大きめに成形しておいてみました。
元々、壷のフタなど、 鉢ではない粗陶に穴を開けて使い始めて、形もいろいろあるそうです。
昔の日本の業者さんが中国で南蛮を探し回って、結局農家で家畜のエサ用にたくさん使われているのを見つけて、それを買って帰って来たというエピソードがあるように、まあ、昔の日用雑貨なんでしょうね。
南蛮といえば荒目の土で作るべきなのでしょうが、あいにく手元にないので、普段の、目の細かい土をブレンドして使っています。
これだけは、ロクロできれいに整えてから、良い具合に歪んでいただこうと思って作ったのですが、ボヤボヤしているうちに乾いて、曲がらなくなってしまいました。
仕方がないので、あとは焼成中に歪むのを祈るのみです...まったく贅沢な願いですけど笑。
しかしながらあれですね、こういった皿鉢って、きっちり作ったからって格好良くなるわけでなく、あまり作為的に崩してもつまらなく、そのへんの加減が、作っていてとても面白いですね。
また、冴えない風貌の地味なものなのに、木を植えるとあら不思議、名脇役として働いてくれますから、作りながらも常に植わっている樹の姿を想像してしまいますね。
それがまた楽しい。
HAPINESS IS A 南蛮。
(南蛮シュー、シュー)
HAPINESS IS A 南蛮。
(南蛮シュー、シュー)
一応こんな感じの色に焼き上がる「予定」ですが、どうなるでしょうか。
ちなみに、
こんなに広々とした鉢裏(今川焼きみたい)は初めてでしたが、とりあえず「言」(ごんべん)落款です。
言葉が成って誠なら、成がとれたら口から出まかせ。
いい加減なことばっかり言って過ごしています...