嫌われる要素を集めてみました。
久々にこんな鉢を削り出してみましたよ。
ブロック状の粘土がこんな形になるなんて、私の手もにくいですね。
雲足も久し振り。
あっさりめに作ってみました。
先日燕渓陽山さんと、小さな鉢に雲足だと使いにくい・・・みたいな話をしていて、そう、実際自分で使っていて、そうなんですよね。
松柏用のならまだしも、釉鉢となると非常に樹とあわせにくい。
せっかく手間をかけて作ったのに、使えずにいる鉢がうちにもあります。
ま、昔作ったものなので相当下手だということが大きいのですが・・・
だいたいが、雲足の似合うほど立派な樹というもの自体、うちにはありません。
しかし今では私も雲足名人の域に達しようとしているところですし、また、多少天の邪鬼なところもありますので、使いにくい雲足で、さらに、なにかと嫌われるすぼまった形の長方を作ってみたのです。
きっと、相当な嫌われ者となるか、なんだか化けて名鉢の仲間入りとなるかでしょう笑?
と、まあまあ随分偉そうなことをのたまっているのは、何もかもが不安で仕方ないからです。
え?
そんなことは置いておいて、今回は縁にも豆鉢らしからぬ細工をしておきました。
こういうの、何て言うんでしたっけ?
雲足の存在感が弱くなるかと縁を大きくとってみたのですが、今度は縁に目が行ってしまうので溝を付けて細く見えるようにしてしまいました。
私の鉢作りには哲学が欠けています。
そんな、嫌われる要素満載の、縁が横3.3センチ、縦2.7センチ、足を含めた高さが1.3センチの豆豆しい長方鉢でした。
がんばれ!