心意気を受け継ぐ
今年はほとんど1階の売店の方にいて、2階の展示をゆっくり見る時間があまりありませんでした。
写真をとったのもわずかな数。
なのでここでそれを記事にしませんが、bonさん、しずかさんが、特に力を込めて紹介してくれていますので、そちらをご案内しておきます。
しずかさんのブログ ほのぼのと盆栽しましョ
bonさんのブログ 盆栽はじめました。/パン焼けました。
去年はbonさんが展示紹介を燃え尽きるまでがんばっていただいたのを覚えています。
今年はしずかさんがその心意気を受け継ぎ、すばらしい記事を書いていただけました。
先輩がしてくれて嬉しかったことを自分も受け継ぐ・・・一体これは東京支部の隠れた伝統なのでしょうか?
会期中の売店で、一蒼さんが私と小春ちゃんの鉢を買ってくれたのです。
当然私達は恐縮して、遠慮しましたが、一蒼さんはそんなことお構いなし。
そんな一蒼さんがその場を去った後、またすぐ私達の売店まで戻って話してくれたのは・・・
昔、まだ一蒼さんが鉢を始めたばかりの頃、上野の京成デパートというところで鉢作家展みたいなものがあったらしく、駆け出しの一蒼さんは、日本小品盆栽協会の前身の1962年に発足した東京アマチュア小品盆栽愛好会からの主要メンバーで、この方に憧れて日本小品に入ったというお話もよく聞く、中村是好さんに絵付けをしていただいた自分の鉢を売ったんですって。
そうしたら、会場に是好さんが現れて、一蒼さんのところから自分で絵付けした鉢を自分で買っていってくれたそうな。
自分がそうしてもらったから、自分もそうするんですって。
そんな話を伺うと、私の鉢は一蒼さんに買ってもらっただけでなく、なんだか時空を越えて、中村是好さんにも買っていただいたみたいで・・・ちょっとじ~んとしてしまうのです。
樹作りや展示の伝統なんて、もしかしたらとても頼りないものなのかも。
それでも人さえ途絶えさせなければ、絶滅を危惧され続けたって、良いものを次へ残せます。
その力になってくるのが、してもらって嬉しかったことを次の世代にすることで、さらに、その理由を伝えることだったりするのかも。
今回のことで私は、一蒼さんの気持ちと、お会いしたこともない中村是好さんの気持ちまでをいただきました。
この気持ちを次の世代に伝えることができるかな?