季刊 「芽」 かわいい芽、だらしない芽
報告が遅れましたが、ゴールデンウィークの頃、気ままさんからいただいた米栂(コメツガ)が、芽を開き始めました。
数日前の芽の姿です。
あぁ・・・かわいい。
こんな芽に「振り込んで」って言われたら、疑う前に振り込んでしまうでしょうねぇ。
いえいえ、必ず確認しましょう。
しかし米栂の芽、良いですね~。それに比べて赤松ときたら・・・だらしない芽をしやがって。
ま、それを含めて愛しているんですけど。
といいますか、この芽は私の管理力不足です。「放置組」の実生赤松ですから。
「しっかり管理組」の芽は、丈は短いながら芽数はそれなりに多く、けっこう引き締まってますよ。
放置組のだらしない芽は、しばらくしっかりと肥料をやって、もうしばらくしたら切ってしまえば新しく吹いてくるでしょうか?
できれば一番低い葉のあたりまで切り詰めたいところですが・・・去年数本試したら芽を吹きましたが、三分の一ほどが微笑したまま胸に手を当てて、遠くへ去って行ってしまいました。
赤松は、胸に手を当て退けり。
ま、それはいいとして、私のかわいい米栂ちゃんには、夜でもモワっとした危険な東京の夏をどうにか乗り越えてもらわなければ困ります。
夜は冷蔵庫?ダメ。
そうそう、先日の東京支部の例会に、去年の大宮の盆栽祭で買って来た若い蝦夷松を持って行って、芽摘みの見本を見せていただきました。
正しくは、芽が伸びきる少しだけ前に、芽を指の腹で三分の一程残して摘むそうなのですが、小品だと、指の腹で摘むと芽が全部抜けてしまったりするので、爪で摘んでおいたほうが安全だと言ってました。
それにしても蝦夷松って、芽を摘むと、とても爽やかな良い匂いがしますね。私、大好きです。
この木も管理が難しいらしいですね。
私は何も知らずに、始めたばかりの頃に近所のお店でまだ若い蝦夷松の苗木を買いました。3年前くらいでしょうか。
その初蝦夷松は、とりあえずまだ生きていてくれてるようですが、名木になるチャンスは完全に逃したようです。
ダッテサ、ハジメタバカリデ、マッスグノ樹ヲイジクッテ良イ曲ヲツケテオクナンテ無理ダヨ。枯ラシテナイダケ、マコッチャン、リッパ、リッパ。
そういえばこの蝦夷松がおさまっている鉢。手頃なのがなかったので一木一草話で見つけたT屋さんの鉢に入れておいたのですが、例会でT屋さん、この鉢を目にして、この鉢どうしたの?って。
ずっと探してたんですって。自分の鉢でも人が持っていると、これはここを失敗したって、すぐ言うのですが、この鉢は、「良い鉢」ですって。探していたのなら作り主に返してあげようかと思いましたが、でも・・・T屋さんのこのサイズの樹って見たことありませんし、もうしばらく私のところで働いてもらいましょうね。
この春、あなたのハートにはどんな芽が残りましたか?