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第19回 東京展

 風邪の症状がまだ少し残っていましたが、日曜に上野グリーンクラブへ行ってきました。

 東京展という、大物から小品までこれでもかと言わんばかりに揃えるカオスな盆栽展を見てきたのです。

 何だかんだで毎年行ってますよ。

 当たりはずれはあるにしても、大きな盆栽を見るのは好きです。

 あげると言われても貰いませんが、ね。

 い~らない!

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 ほらほら、やっぱり迫力ありますでしょ。

 根際から二幹に分かれて落ちて行って、一本はそのまま落ちて、もう一本は途中で、

 「なんのなんの、これしき!」

 と、首を持ち上げています。

 地上に露出した根には塩コンブみたいに粉を吹いてますし。

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 ん?表現が悪いですか?

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 この五葉松ちゃんの見所は、どうやら足元のようです。

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 無骨な南蛮の鉢がのっているのは随分と手の込んだ台。

 この展示会に誘ってくれた知り合いの盆栽園の方に伺ったところによると、盆栽用でなく香炉か何かのためのもの、とのことですが、随分とアンバランス。

 例えて言うのなら、ダメージ加工したホットパンツでピカピカの革靴を履くイメージでしょうか。

 今日の私は例えの表現が残念な感じです。

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 この五葉松、さっきの五葉松と比べてみてもわかりますが、輪郭の枝葉が几帳面に揃えられていませんね。

 こういう、抜けた感のある木もいくつか飾っていただけると展示を見て回るのが非常に楽しくなります。

 こういう作りも素敵じゃないですか。

 技術ばかりを競ってこういう作りを埋もれさせてしまっては味気ないですね。

 きっちり揃えられた木ばかり並べてあると、見ていて退屈です。

 そうそう、知り合いのグリーンクラブ理事さんに、この1メートルは充分にありそうな五葉を会場に運び込む際のお話を伺いましたよ。

 間違いなくかなり重いこの樹、ひとりで持って運び込むのですって。

 鉢の一辺を両手で持って、腰に乗っけて運ぶそうなんですが・・・想像しただけでハードですね。

 で、だから鉢の縁の形によって持ちやすいのと持ちにくいものがあったりするそうです。

 小品をやってて、良かった笑。

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 こちらは迫力満点の赤松でした。

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 立ち上がりの一曲の後、ゆるりと伸びて、樹冠に近付くとうねりだします。

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 このシャリが効いてますね。

 ちなみに私の足元にも古い傷があります。

 子供の頃、アンカを使って寝ていて、左足のくるぶしの上あたりを低温火傷した跡です。

 だからこの赤松は他人な気がしません。

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 ほらほら、ジンとなった枝がお抹茶をまぶしたかのように緑になっています。

 これは汚れとは感じませんね。

 まことポイントを差し上げたいところです。

 

 全国の大物盆栽ファンの皆さん、まことポイントが欲しかったら、私が好きそうな樹を上野に飾るのですよ。

 がんばれ!

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 こちらは皿鉢に植わったコナラ。

 足元に何やら原始の生物の姿。

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 鉢がステキでしたね。

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 縁を見ると、不思議な模様が入っています。

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 直径3.5センチくらいのこの鉢が欲しいなぁ。

 どこかにスモールライト、ないかなぁ。

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 こちらアホヅラフジ、幹が気持ち悪かった。

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 気持ち悪くて見入ってしまう、そんな見せ方も・・・?

 という感じで、好き勝手に東京展の大物盆栽をブッタ切ってみました。

 別フロアにはきらく会のHさんの展示もあったのに、そうしてわざわざ解説付きで会場を一緒に回っていただいたのに、そうしてもっと言えば、私は小品盆栽の人間なのに、大物の記事で力を使い果たしました・・・

 いやぁ、今日も良い仕事をしたなぁ。


タグ:東京展

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