日本小品盆栽協会東京支部 平成23年度 新春シャンソンショー
先月の名品展で、名品展展示40回皆勤賞(感謝状)を贈られたT田さんは、私がとてもお世話になっている方のひとりです。
日曜の総会では、また昔鉢作りをしていた頃の残りの粘土を2種類ほどいただきました。
ものをいただくというのも嬉しいものですが、やはり昔を知っている方ですので、会の歴史、資料的なものを見聞きさせていただけることが、私にとってはたまりません。
総会の日も、昭和44年の、名品展が始まる前の展示会の写真冊子と、その際に使われた鉢や真柏を持って来てくれました。
ちなみに手に持ってもOKでしたので、遠慮なく手にとって見させていただきましたよ。
写真で見る限り、やはり当時はもっと小さく、
この正方鉢が当時おさまっていた鉢ですが、写真で見ると、この鉢に随分余裕をもっておさまっているように見えます。
白黒ですが、最初の写真の真柏がどれだかわかりますか?
この展示で使われていた鉢を他に数点見せていただきましたが、当たり前ですが、どれも古くて味わいがありました。その辺は「タネから生まれた盆栽エンジェル」bonさんの記事を参照下さい。
そしてその写真冊子、T田さんは普通にペラペラと見せてくれますが、んまぁ、変な感覚でした。
中村是好さん。
明官俊彦さん。
私、名前だけのイメージで、上品でスマートな、春嘉さん的な「助教授系」を想像していたのですが、会の方に聞いたらそんなじゃなかったようです笑。普通に泥のついたもの着て来るような人だったとか...苦笑。
勝手なイメージでは、そんな人物像は町直さんだったのですが、逆に町直さんはインテリ風で上品、ものを教えるのも上手でわかりやすかったとか。
想像はあてになりません。
こちらは、鉢の評判はとても良いようですが、人柄の評判では良い話を耳にしたことのない笑、佐野大助さんですね。
なんでも日本小品には兄弟で来ていたとのこと。
たしかこの方がそうだと思うのですが。
さらに、先日の名品展会場で初めてお会いした、篠宮夢陶さんの席もありました。
確か20代からやっていたって伺ってましたからね。あの方も古いです。
この方の鉢で初めて見たものがとても素晴らしいものだったので、結構私の中で存在の大きい人です。あとで伺ったところ、国風展で使われた鉢なんだそうです。
ええと、そのあとこっそり、昔のを選んで買った方がいいよと意味深なアドバイスをいただきました笑。
こうして昔の飾りを見ると、今の東京支部の飾りとはだいぶ雰囲気が違います。今の飾りの方がすっきりと、洒落てます。おそらく、会の中で世代が変わる中、飾り方も変化していったのでしょう。
そして、私がこの会に1年いて、こうするときれいに見える、とか、景色が出るとか、そういった形で飾りを教わりはしましたが、変わったことをやったら理由を説明できるようにしておきなさいとは言われても「絶対にこうでなきゃ駄目」と言われた記憶がないということに、もしかしたら何か関係するのかな、と思いました。
さてさて、窓辺には新春シャンソンショーということで、支部長、T屋さん、S崎さんがステキな飾りを見せてくれていましたが、やはり、「もう冬は飽きたよ~」と感じてしまう時期ですので、bonさんの記事と多少かぶってしまいはしますが、実もの好きパワー爆発のS崎さんの席が印象的でした。
中央のりんごちゃん、
ほんとつやっつや。
こういった樹を褒める時の言葉に、
「いやぁ、丁度良いねぇ~」
というのがあるようです。時々先輩方が使うのを耳にします。
なかなか洒落た言い回しです。
私もいつか使ってやろう、いつか使ってやろうと思いつつ、いまだかなっていません。