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日本小品盆栽協会東京支部、2月の例会を駆け抜ける!

 さすがにもうグッタリです。

 3連休だったのですが、その全てに予定を詰め込んで遊びほうけてしまいました。古い友達と会ったり、鉢作り教室を見学したりもしました。

 そして今日は東京支部の例会でした。

 私は半分女性の血が流れているだけあって(あ、いや、母の血ですよ)、やはり勘が鋭かったですね笑。とある予感がしていたのです。bonさんへのコメントでも書いていたのですが、今月の例会で楽しい出会いがあると、感じていたわけなんですが、当たってしまいましたねぇ...スペシャルな方とお会いできました。

 その方がどなたかは、とりあえずちょっと秘密にしておきますか笑。くくくっ。

 さらに、またしても今回、azeさんやbonさんからもハートウォーミングなお土産をいただき、私の帰りはすごい荷物になりましたよ。

 azeさんからは樹齢40年は経つという、細くて肌荒れまくりの黒松と、会報「小品盆栽」のバックナンバーを、bonさんからはヒナソウを御馳走になりました。

 どうもありがとうございます。まこと、感激。

 あと、支部長から、バラのおチビと挿し穂を頂戴。これは、ジャンケンで勝った戦利品です笑。例会では時々挿し穂や、性の良い樹の接ぎ木用の枝だとか、支部長が増やした幼い素材とかをいただいてきます。

 先の長い素材ではありますが、ここでいただくものは先輩が実際に作っている樹のものですので、しっかりやればだいたい間違いはないのです。

 あとは私の腕次第。うんうん、泣くな自分よ。

 そういえば、スペシャルゲストさんがbonさんから良いものをいただいてましたねぇ。アンパンマン。果たしてどこからかじったのか、鼻から?ほっぺた?その姿を想像すると、何故かうっとりしてしまいます笑。

 最近例会のお手伝いやなんかがいろいろあって、なかなか教室で皆さんとゆっくり話ができません。慌ただしいまま時間が過ぎていきます。でも、教室の中はにぎわっているし、それが嬉しいから、ま、良しとしましょうね。

 みんなが楽しくやっていれば、きっと少しずつ会員も増えていくことでしょう。樹が太陽へ向かって伸びようとするように。

 そうそう、今日azeさんから本部のホームページの掲示板の書き込みに、このブログから訪問した方がいらっしゃるとのこと、うかがいまして、さっき確認してみてちょっとドッキリ。『言わば、樹だけでなく、運営にすら「わびさび」のある会なのです。』 というくだりを引用されているじゃありませんか。

 興にのってふざけたことを書いていると、いつか会長から直々に怒られます。「コラ!」という声と共にゲンコツが落ちてきます。

 でもですね、ただふざけているのではないのですよ。古い文学の古典的な手法です。物語の登場人物の悲惨さを強調して、読者のその登場人物への愛情を掻き立てるのです。つまり、私のふざけた言い回しが、結果として日本小品盆栽協会のイメージアップにつながっているのです笑。

 なので、私のことを「コラ!」の声と共に殴っても良いですが、そのあとはきつく抱きしめて欲しいです。

 「まことよ、ゲンコツされて痛いかも知れぬがな、俺の心はもっと痛いんだぞ!」

 さて、帰り道の井の頭線のホームで、地面に置いてある私の盆栽が入った藤細工のカゴを、上からめずらしそうにチラ見する白人女性がいました。

 さすが白人さん、チラ見といっても日本人のチラ見よりもずっと大胆。しっかり覗き込んで「うわぁ...ぉ」と声に出します。

 特に目も合わなかったので、日本人のチラ見レベルなんだと判断しました。

 その後車内に乗り込んで、数駅進んだところでその女性と隣り合わせに座ることになりましたが、やはり私の盆栽が気になるようで、再びチラ見という名のガン見を始めます。

 そしてついに、

 「BONSAIですか?」と私に話しかけてきました。なので私は、

 「そうです。盆栽です。私は盆栽の名人で、皆は私のことを『吹き流しのまこ』と呼びます。私の手にかかればどんな木でも自然の景色から抜け出てきたかのような、すばらしい盆栽になります。ごらんなさい、この木を。『わびさび』を感じるでしょう。何故だかわかりますか?それは私の生活自体が『わびさび』で出来ているからです。わびしくて、さみしくて、仕方がないのです」

 と、自己紹介をしておきました。はいはい、ウソです。実際は、ちゃんとカゴから1本1本樹を出して、小さな真柏なんかは実際に手に取っていただいて見てもらいましたよ。20年は経ってますと説明したら、驚いていました。

 しかし、これは外人さんだから驚くのではありませんね。私だって盆栽に興味をもって展示会を回るようになった頃、売店の百樹園の西本さんから樹の樹齢を聞いた時に、「こんなに小さいのに30年!」と驚いたものです。

 その白人女性から、

 「これだけ小さく維持して育てるには、やはり技術がいるのでしょうね」

 と聞かれて、

 「そうなんです。それなりの技術と、経験がいるんです」

 と言った私の胸が妙にほろ苦く痛んだのは、皆さんの察する通りであります。


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