挿し床から愛を込めて
この数日の涼しさに勢いをつけて、最近鉢作りに精を出していたのですが、昨夜、鉢を作りながら夜の12時を過ぎた頃にカレンダーを見て、ふと気が付きました。
あ、そういえば今日は自分の誕生日だった・・・
とりあえず、そのまませっかくの誕生日が過ぎて行くのもワビサビが効き過ぎちゃいますので、今日はまわりのみんなにお願いして、おめでとうを言ってもらって回りました。
そろそろ自分のことを「ワシ」と呼んでも違和感のない年になってきました。
さてさて、最近ワシは今年の春からチョコチョコ挿してきたものがある挿し床の中のニレケヤキが気になっていました。
普通のニレケヤキでなくて、八房の小葉のやつですね。
ニレケヤキはすぐに根が太くなるので、片根のまま太く伸びてしまってないかとちょっと気にかけていたのです。
来年まで待っても良かったのですが、先日時間があったので、ものは試しと、掘り出してみました。
大きな容器にまとめて挿していたせいもあるのでしょうが、やはり太い根がこれでもかと走っていたので、それを切り詰めて、小さな鉢に移しておきました。
太いところはもっと切り詰めても良かったかな?
でもまだ残暑が残ってますし。
親木からはまだ挿し穂が取れるので、来年また挿します。
講師もこの種のニレケヤキで小さいのを作っていますが、こんなに葉の小さいニレケヤキ、どこの誰が作ったのでしょうね。
ワシが買ったお店の人は、仙台の業者さんから仕入れたとか言ってましたが。
それで、もうついでなので、同じ容器に挿していたものをいったん全部掘り起こしてみちゃいました。
小さな杉の直幹。根も悪くないです。
カエデ。
これもバカみたいに真っ直ぐですね。でも発根の具合は良いです。
あえて真っ直ぐでいくか。
早いうちに針金をかけるか。
植え付ける角度を工夫してハサミで切り詰めながら地味~に幹を作っていくか・・・
そんなことで迷ってみるのも楽いですね。
ウグイスカグラは根が2段になってしまっていました。
上の方の根を使いたいところですが上の根は数が頼りないため、もう少し様子を見てみることにしました。
ウグイスカグラは好きなので沢山増やしていますが、元の親木がまだ花芽を持たない素材でしたので、うちで花を咲かせたことはありません。
本当は、挿すにしても花芽のついた木の枝を挿さないとダメなんですって。
いつか、あのきれいな赤い実を・・・!
これは男のロマンです。
織姫もみじ。
やはり何も味のないところを挿しましたね。
おそらく剪定したのをそのままプスリとやったのでしょう。
でも、一番下の枝が充実してからそこで切れば一曲できますね。先の長い話ではありますが、ワシはこの織姫という品種、まあまあ気に入ってますので、気長に楽しもうかと思います。
この挿し床で一番の個性派の姿な気がする石化ヒノキ。
このままいくと三幹になります。
三幹に名木なしというそうですが、どうしましょうね。
途中で双幹に直すか・・・いやいや、やはり三幹の名木が欲しいですね。
うん、三幹の名木を作りましょう笑。
それで、根がある程度しっかりしているものは小さな鉢へ移し、発根がイマイチのものはもう一度挿し床に戻しましたとさ。
来年こいつらがどんな成長を見せてくれるかを考えると、うっとりしてきます。
あぁ・・・うっとり。