日本小品盆栽協会東京支部 7月の例会とはなんぞや?
さてさて、今回は駅から例会の会場へ向かう道の目印をブログで紹介するため写真におさめながら向かいました。
誰とは申しませんが、わかりにくいと苦言を呈されることがありましたのでね笑。
その作業に一生懸命な私の横を、こいつ何やってるんだ?という顔のおじさまが。
誰かと思えば実モノ好き好き東京支部のS崎さんでした。
不思議な生き物を見るような眼で私をじ~っと無言で見詰めています。
カメレオンのように。
「何かしゃべれ!」
と、世代を越えて頭をひっぱたこうかと思ったものです。
DVDプレーヤーすら動かせないというS崎さん、その私の作業を説明してもわかっていただけないようでしたので、とりあえずハイタッチしておきました。へ~イ!
これで二人とも上機嫌です。
やっと会場の建物まで着くと、今度は建物の中、2階の窓越しに笑顔が揺れているのが見えました。清K会会長でもあるA藤名人が、仏様のように、にこやかに笑いながら下界の私を観察しています。
くやしいので写真にとっちゃいました。
それでですね、日本小品盆栽協会東京支部7月の例会の内容といたしましては、
基礎コーナーが夏場の管理について、
そのあとの教室が、水石・添配についてでした。
水石・添配のレポートにつきましてはbon解説員がとてもわかりやすくまとめてくれてますので、こちらを謹んでごらんあそばせ。
今年は小品を楽しむ皆さん、今のところいくつの樹を悲しい姿にしたのでしょうか。
毎年思いますが、私は梅雨の中に急に強い日差しが差し込むようになる頃に樹をダメにしてしまいます。
去年を反省して、今年は6月中にスダレをかけたのですが、それでも、楽しみにしていた姫クマヤナギとか、姫シャラなんかをやられてしまいました。
注意する樹種として講師は、
キンロバイ、モミジ、ムラサキシキブ、ボケ、クマヤナギ、ヤブデマリ、ケヤキなどの雑木類、山草類をあげています。
講師も先日キンロバイをチリチリにしてしまったそうです。
あと、「ヤブ」と名前についているものは日陰で生きるものが多いので、しっかり日よけした方が良いそうですよ。
破れかぶれのギャンブラーとか、
金に目がくらんだヤブ医者とか。
だいたい日陰で生きています。
あと気を付けるものとして、樹種とは別に、今年植え替えたもの。
小さい盆栽で今年植え替えたものは、やはり梅雨中にもう寒冷紗に入れてしまったほうが良いみたいです。
日よけのポイントまで、絵に書いて説明していただきましたよ。
また、水やりについても教わりました。
目的としては乾かして枯らさないという事の他に鉢中を冷やすという事があるようです。
真夏は鉢が、ものすごく熱くなっています。
手に持って潅水すると、底穴から出る水もお湯になって出て来るんですよね。
講師は熱い状態から冷めた状態、それだけの温度差を生きられる植物の強さを語っていました。
そう言われればそうですよね。
どこかで、海からあげた魚を人間が素手で触ると魚が火傷すると聞いたような。
冷たい水で生きる魚にとって、人間の体温はかなりの高温に感じるからだとか。
そして、葉っぱが痛むことなんてないので葉水もしっかりやると。
昔、水滴がレンズの役割をして葉を痛めると聞きましたが、そういえば、私は今年の夏、葉水を霧でなるべく頻繁にやるように意識していますが、その害を感じたことがありません。
まとめてみると、小さな盆栽にとって、夏はとにかくジャブジャブ水をやることが大切のようですね。
ジョウロで一度通るだけでなく、3回は通りなさいと。
夏にそれで根腐れを起こすことはないから思う存分やるがよい、と、ギラギラした目で高らかに主張する講師なのでした!
私は朝と、夜帰宅後7時8時頃の潅水になりますが、朝、出発前の水やりを終え、棚を離れる際の不安ったらないですね。
やり残しはないはずですが、あったらどうしようとか、ついつい考えて足が止まってしまいます。
亭主が、妻の大事な反物を持って酒に替えようとするのを止めようと、妻が亭主の足にしがみつき、
「お願いだから、その反物だけは!それはおっかさんから・・・」
「え~い、離せ!離さねぇか!」
と亭主は妻を蹴り飛ばす。
そんなドラマに似た風景が毎朝うちではおこなわれているのです。
時にはなりきり過ぎて、本当に鉢を蹴り飛ばします。
盆栽は、静かな遊びのようで、実はバイオレンスなのですよ。
夏に水をじゃぶじゃぶやることで根腐れすることはないけれども、一度水切れで樹を痛めたものは、結局根を痛めていて、その状態で水をじゃぶじゃぶやるから根腐れをするので、
水切れで痛めたものはしっかりドブ漬けして、あとは少し軽めの水やりで良いとのこと。それをやらないと根腐れしてしまうんですってよ。
夏の根腐れの原因は、水のやり過ぎでなくて、水切れ。
私の根性が腐っているのも水切れが原因でしょうか?
日よけ、水やり、殺菌、殺虫、実モノ花モノの剪定、皆さん不安なところを次々と質問していました。
それぞれの環境で、みんな悩みながらやってるんだなぁと思ったものです。
まだまだ夏は続きます。
皆さんお互いに水やり、がんばっていきましょう。