受難続きのティリメンキャドゥーラ
いつもお世話になっている私の兄様、清K会のOさんに、以前言われました。
昔のブログ記事を読ませてもらったら、チリメンカズラが切り刻まれてたけど、まだ生きてるの?
そうです。
葉に緑と赤が混在している姿がとても気に入って、私にとっては大昔、上野で購入したチリメンカズラがありました。
確か上野に通い始めた頃でした。
当然盆栽のことなんて何も知りませんでした。
2008年購入時の姿。ハサミはまだ入れていません。
今になって購入時の姿を見ると、
完全に育児放棄された感があります。
お値段も1000円ほどだったかと。
育児放棄された安物のチリメンカズラを、初心者が手にしてしまったわけです。
2009年の春、私はコイツを切り刻んでしまったのですよ。
きっとこの先に何かがある!と、固く信じて。
それでですね、可哀そうに、枯らして当然の扱いをしたわけですが、実はまだこのチリメンカズラ、生きているのです。
でも、このチリメンカズラの不幸はまだまだ続きます。
更なる不幸の写真を探してみました。
・・・ひぁ。
・・・怖い。
去年2010年の7月の写真です。
私はこの写真で、何をしたかったのでしょうか。
まず、土にささっている竹串は何なのでしょう。
そして、31アイスクリームみたいになったトリプル油粕・・・
そうそう、このチリメンカズラ、真夏の多肥実験で活躍してくれたんです。
チリメンカズラに夏を通してたくさん肥料をやり続けたらどうなるかって。
答えは、「あまり吸収してくれてないようだった」でした。
あ、でもでも、今年植え替える際に気付きましたが、たった1年で根が鉢から抜けないくらいにパンパンに張っていましたよ。
ピーク時は、5個くらい油粕が積まれてた気がします。真夏にネ笑。
そんな恐怖の夏もこのチリメンカズラ、枯れずに生き残り、むしろもうこの頃になると、なんだかツヤが出て、生命力が溢れているかのようになっていた印象です。
恐怖や困難を乗り越えて頼もしくなっていくのは樹も同じのようです。
さて、今年になれば、もうそんなバカな扱いはいたしませんよ。
春の植え替えで、今まで寝かされていたのを起こして植え付けました。
この時点で樹高10センチです。
枝が少ないままだからでしょうか、葉っぱは大きいままです。
でも厚ぼったいから肥料不足なわけではないみたいです。
今年の構想としましては、ゆらゆらと炎のように上へゆすられながら伸びる立ち木状のティリメンキャドゥーラ。
しかしだ、まこと、ちょっと待て。
幹に、いつも気になる嫌いな部分があったのです。
ヌベっとしてるところがあります。
この際パチンといっちゃいましょう。
講師も言ってましたよ。
勢い良くパチンとやっちゃうのに限って面白いのができるって。
はい、急遽芯を切り詰めることにしました。
大丈夫です。去年から肥料をしっかりやってきましたので、今年はあちこちから芽を吹き始めていますので、立て替える枝もちゃんとあります。
10センチだったのが3センチ減って7センチになりました。
あれ?ちょっとチリメンカズラらしい姿になったかしら?
遠回りって、やってみるものですね。
よくわかりませんが、葉切りをして中まで日が入るようにしておきました。
ここからは小枝をワシャワシャ出していただかないと困ります。
鉢ももっと小さいものに替えないといけません。
そんな感じで、Oさん、かのチリメンカズラは今こんな感じであります。
今、私も改めて過去の我が暴走を見返し、自分ではずかしくなりました。
しかしね、この痛みが成長というものだネ。