ヒヨドリジョウゴを挿してみる
ヒヨドリジョウゴという草があります。
けっこうその辺に生えているのですが、私はね、この草が好きなんですよ。
名前が良いじゃないですか。それとね、百人一首にこんな歌があるんですよ。
・・・なんてね。
私にはそんな教養は、残念ながらありません。
てへっ笑。(可愛く笑って許してもらう)
3、4年程前のことでしょうか。私にとっては昔々ですが、空き地に生える草に、ツヤっツヤの赤い実がついているのに心を奪われ、口から魂がモワッと抜けてしまったことがあります。
見た目の情報と、おそらくナスの仲間だろうという勘を頼りに調べてみると、その草はヒヨドリジョウゴという名前でした。
早速実からタネをとって実生したものです。
当時は草を小さな鉢に入れて楽しむなんてアヴァンギャルドな遊びを知らず、大きな鉢に植えましたので、随分と伸びて、ツル性の植物ですのでそのまま垂れて育った記憶があります。
しばらく前からもう一度試したいものだと、タネをまいたりしていましたが、今日道端で、ヒヨドリジョウゴがツボミをもって生えているのを目にして、
これをツボミを残したまま挿して、運良くツボミが落ちないまま根が出てたら、即席で小さな実成りを楽しめないものかしらとずうずうしいことを思い、ツボミ付きの茎を2本持ち帰ってみました。
どうやって出先で持ち帰ったって?
暑い夏にはクリスタルガイザーは必需品だからね。
さあさあ、ダメもとで試してみました。
先日もT屋講師に、「自分でいろいろ試してみるのが大切」と言われたばかりですから。
こちらは出来そこないの自作鉢に庭石菖とニオイハッカを植えてあり、そこにホトトギスを挿したもの。
その中央に挿してあるのがヒヨドリジョウゴ。
こちらはオトメギボウシとニオイハッカが植わっているところへ。
よくベテランさんたちが、
「これ、飛び込みで生えてきたんだよ」
とか話しているんですよ。
飛び込みって、草のタネが自然と別の鉢土に運ばれて、それが育つことですね。
あれ、言ってみたい~
「いやあ、このヒヨドリジョウゴは飛び込みでね。でもほら、なんとも自然な趣があって良いでしょ?」
思わず家でひとりで、こうやっていう練習しちゃいましたよ。
もうしばらく練習してその心地良さを楽しみますので、この辺で失礼いたします。