僕、ヒョウタンボク。
先日の東京支部の例会で見せていただいたT屋さんのヒョウタンボク。
ちょっと葉焼けしてしまったそうです。
鉢はご自分のですね。
今年の春の東京支部の親睦会で「やまあい」さんへタネ木探しに行った際、小さな小さな、ツボミ付きの枝を挿したかのような赤花ヒョウタンボクを大事そうに持ち帰るT屋さんを見て、この人はそれをどうするつもりなのかと、密かに興味深々でした。
帰りにT屋さんを含め数名で寄った一木一草話さんでその目的が判明。
その花粉が欲しかったとのこと笑。
つまり、その花粉を使ってこのヒョウタンボクの実をつけたそうです。
交配させなくとも実は付くそうですが、やはり実が小さく、また、ポロリと落ちてしまうようです。
ちゃんと付けば1カ月は実がとまっているし、実は毒なので鳥も食べない。自分で楽しむにはとても良いのですが、秋の展示会まではもたないので展示に使うには「塩梅が悪い」ようです。
昔一時期人気があったというこのヒョウタンボク。
こういった産毛のある葉の木は、葉をあまり触らないほうが無難だそうです。
というのも、寒さから身を守るため、害虫から身を守るためなど、だいたいが身を守るためなのですね。
俺に触っちゃやだよ、ということなんだそうですよ。あんまり触っていると葉が枯れることだって。
まるで思春期の私のようです。
樹の管理というのはこうやって、葉を見たり、植生を調べたりして、それに習っていけば良いとのことです。
それにしてもなんでしょうね、この幹の感じ。T屋さんちの棚でも古いものだそうです。
こういう樹を見ると、一体最初はどんな姿だったの?と聞きたくなるのがビギナーイズム。
そこでそれを聞いてみると、最初はただまっすぐの棒だったんですって。
それを切って切って、時には枝が枯れて、そんなこんなでこんなになっちゃったそうです。ちなみにT屋さんは樹を作るのに針金をまず使いません。
このヒョウタンボクとか、あとギョリュウなどは、まっすぐの棒でも時間が経つうちに枝が枯れたりして、自分で出来てくるみたいです。
なるほどねぇ~。
それには長く管理できないとダメですね。
あと何回、キツイ夏を乗り越えさせれば良いのか・・・
おっと、私は今を生きる男です。
明日のこと?そんな先のことは知らねぇよ。
昨日のこと?
そんな昔のことは忘れたよ。
・・・・・・。
さてさて、うちにもヒョウタンボクがあります。
去年園芸店で買ってきた比較的まっすぐな、冴えないやつです。
まっすぐでも勝手に出来てくると聞けば俄然盛り上がってきます。
剪定した際にでも、少しだけ増やしておきましょう。